KTNテレビ長崎様のワイヤレスインターカムシステムの更新にて、LaON Technology社のLT150モバイルシステムが導入されました。今回の更新で機種選定を担当された音声担当の 槻木(ツキノキ)様と東山様にお話を伺いました。

今回の更新での基本的な方針はどのようなものでしたか?

将来にわたる放送・放送機材の形はどうあるべきかを考えた時に、既存のスタイルの継承はカメラや通信系機材が進化する中ではある意味で時代に逆行する事になると思い、将来性を踏まえた今時の状況に合ったスタイルを選択したいというところから選定をスタートしました。

LaON製品に興味を持たれた経緯は?

出入りいただいている設備業者さんからLaONに関して5GHz帯はまだ混雑していないことと、コストがそれほど高くないという情報を頂き調査を進める中で、ワイヤレスとしてのフットワークに加えて小回りが効きそうな印象がありました。また、新しい技術を使っていきたいという思惑とマッチしました。

選定にあたって感じられたことは?

当然数社のワイヤレスインターカムをテストしました。ある機器は多機能でしたが、カスタマイズやメニューが複雑で難しい印象があり、また、1〜2フレームの遅延を感じることがあり少々戸惑いました。そして高価でした(笑)。また別の機種では利便性は良くコスト面でも魅力だったのですがインターフェースが充実していないことで現場での使用を考慮した時に少々不安な部分がありました。

LaONを選定したポイントは?

コンパクトで軽い、音質が良く遅延がほぼ無いということは大きなポイントでした。また、操作も簡単で他社にはないベルトパックが親機になるという機能を用いて携帯電話やLiveU等の移動式カメラに接続もでき、報道現場や少人数クルーによるロケの場面でのコミュニケーションが簡単に確立できるオプションの充実というのが大きかったと思います。局仕様へのオプション対応もスムーズに対応してもらえました。ベルトパックを増設することで、チームを細かく分けてもそれぞれにコミュニケーションラインが成立するのは、親機を増やさずに済むという点で利便性が高く、コストも抑えられるというのも魅力でした。

MS150にVマウントアダプタを装着し、カメラインカム端子とオプションケーブル1本で接続

BP750をマスターベルトパックモードで動作させV-マウントアダプタを装着したポーチにてカメラへ取り付け

 
KTNテレビ長崎様としての今後の展開はどのようにお考えですか?

報道やロケへのコロナ禍による規制がなくなり本格的に活動再開していく中でモバイルによる機動力は今後も重要になっていくと考えています。10年経って振り返った時に、IP化も進んでLANケーブル1本で様々なことができる時代も来るでしょうし、その時代にマッチした選択ができて来たと思えるように新しい技術に触れていきたいですね。

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