サントリー〈天然水のビール工場〉京都 様 工場見学コース 導入事例レポート。イマーシブシアターにCornered AudioとBLAZE BY SONANCEを導入。
サントリー〈天然水のビール工場〉京都様には、2018年のゲストハウス改修時にも音響機器を導入させていただきましたが、このたびは工場見学コースのシアターに、Cornered Audio C5TRMスピーカー、Blaze By Sonance C12Sサブウーファー、PowerZone Connect 2004アンプをご導入いただきました。
見学コースは、ビールの製造工程を間近で順を追って見学し、最後にゲストハウスにてビールの試飲ができるという、左党にはたまらないコースとなっています。案内係とともに工場内を巡り、広々としたシアターの大画面による映像と、Dolby Surroundで調整された圧巻の音と映像のイマーシブ体験ができます。
設備を担当されたサントリー株式会社京都ビール工場エンジニアリング部門 保全グループの長田純一様(以下、長田様)と、設計・施工・映像音響のプロデュースをされた株式会社ビデオポート 代表取締役の高瀬克己様(以下、高瀬様)にお話を伺いました。

シアター全景

C5TRM
長田様「見学コースのリニューアルということで何か新しいことを取り入れたいと思っていました。また、働いている人達からの工場のリアルさを出したいという思いもあり、高瀬さんとアイデアを話し合いました。」

フロントスピーカーとサブウーファー

C12Sサブウーファー
高瀬様「スクリーンは当初ロールアップ式で検討しましたが、スクリーンを下ろした際にどうしても間に隙間が出来てしまいます。リアルで迫力のある体験をしていただきたく、大画面映像にリアルさを出すために固定式でシームレスにしました。最大限にスクリーンの大きさを確保するためには従来のスピーカーではブラケットで吊り下げる必要があり、どうしてもスクリーンの高さに制限が出てしまったのですが、Cornered Audioのスピーカーは直接天井に設置できることでギリギリまでスクリーンの高さを確保でき、迫力のある映像を提供することができました。
また、映像に合わせたイマーシブサウンド(包まれ感)を体験していただくためにDolby Surround 5.1chのフォーマットでコンテンツを作り、サブウーファーの設置により工場の中を流れるビール缶の目線や無数のビール缶が継ぎ目なく流れていく映像に迫力を追加することができ、聴覚もリアルサウンドで体感いただけるコンセプトとなっています。」

迫力満点のイマーシブコンテンツ

PowerZone Connect 2004
長田様「最後に全体的な音量調整を行いましたが、老若男女の見学者がいらっしゃるので、迫力を失わずに皆さんに楽しんでいただける、いわゆるユニバーサルな音量設定を行いました。」
高瀬様「Blaze By SonanceのPowerZone Connect アンプはブラウザ経由でリモートコントロールができ、DSPの設定も分かり易く、アンプ室ではなくシアターの中でコミュニケーションをとりながら調整ができたのがとても便利でした。」

長田 純一 様(左) 高瀬 克己 様(右)
2018年のゲストハウス改修と併せて、トータルで音のコンセプトの統一をお手伝いさせていただきました。ゲストハウス改修の詳細は以下のリンクより是非ご参照ください。
https://www.bestecaudio.com/case_suntory/
余談ですが、最後のゲストハウスで頂く注ぎたてのビールを「スコール」という乾杯の発声でいただくのですが、この「スコール」実はデンマーク語なんです。デンマークのスピーカーとアンプのイマーシブ体験の後にデンマーク語で乾杯というのは、何か不思議な縁を感じてしまいますね。なぜ「スコール」なのかを知りたい方は、是非、サントリービール工場の見学コースを体験してみてください。
サントリー〈天然水のビール工場〉京都
https://www.suntory.co.jp/factory/kyoto/
場所:京都府長岡京市調子3-1-1
納入業者:株式会社ビデオポート
https://videoport.jp/
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