世界遺産・原爆ドームの隣に2016年にオープンしたおりづるタワー。その12階に位置する「おりづる広場」の音響設備更新で以下の製品が導入されました。

今回はおりづるタワー 常廣 様に導入後の感想を伺いました。

おりづる広場は折り鶴を折っておりづるの壁への投入。コンテンツやアトラクションで遊んでいただく場所で、一つ上の階の屋上展望台「ひろしまの丘」と自由に行き来ができるようになっています。

2016年のおりづるタワーの完成後に「営業終了後に何かイベントなどできないか？」といった相談があり対応したところ評判が良く、その後各方面からさまざまな企画を頂くことになりました。私たちも試行錯誤しながらスポットライトの導入や移動型の音響設備を揃えながら、イベントをサポートさせていただくこととなりました。

おりづる広場でのイベントは営業終了後になるため、移動型の音響設備の場合は設置や撤収に時間がかかります。イベント開始時間が遅くなりますし、イベント終了後の撤収作業も夜遅くなりスタッフの負担にもなることから、常設設備として運用したいというコンセプトを元に今回の改修を進めることになりました。

営業終了後にナイトビューができるROOF TOP BARというイベントを開催しています。音響設備が常設になり設営と撤収の時間が無くなったことで、このような企画が行いやすくなりました。音も良くなってイベントも充実しています。

こちらが営業時のROOF TOP BARです。このアクアリウムの映像は同じ場面はなく常に変化するように設定をしていますので、ただ眺めているだけで充分に楽しめるようになっています。

また、数回しか開催していませんが、ダンスミュージックが中心のクラブイベントも行いました。今回の改修で導入したVX12Qを天井から吊っているのですが、設置後に初めて出した音に感動したほど改修前とは印象が大きく変わりました。

上から2段目から、DM8500 ×2、E40:4 ×2、CA2402

先ほどもお話ししましたが音に感激しました。それから、これまでは仮設のスピーカーを3ヵ所に設置していたのですが、場所によっては聞こえにくいエリアもあってイベントでは一体感が感じられないことがありました。しかし今回の改修でそれが無くなりました。

また、ガラスで区切られているフロアには天井スピーカー（TANNOY CVS8）を導入したのですが、このフロアだけ独立させて音量調整をできるようにしたので、メインフロアとは別の用途で利用できるようになりました。例えばアーティストの控室などの運用も検討しています。

このおりづるタワーは原爆ドームの隣という特別な場所に位置しています。原爆ドーム（旧称：広島県産業奨励館）は広島の文化と産業の発信地でありましたが、その潰えてしまった役割を変わりに担いたいという思いでおりづるタワーを創りました。

この最も広島らしい場所で広島に関連する企業や大学の方などからお声がけを頂いています。これまでに大学病院など学会のイベント、企業の周年パーティー、決起大会、結婚式の二次会などさまざまな用途でご利用いただけました。

今後も引き続き広島のユニークベニューとして、広島に来られた方がその魅力を感じて、また訪れたくなるサイクルが生まれる場所を目指しています。

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