必要な場所でメーターを確認

2026年7月16日 Thomas Valter著



現代の放送施設では、運用が単一のコントロールルームに集約されるケースは少なくなっています。制作チームは複数のワークステーション、マシンルーム、スタジオ、コントロールルーム、そしてリモートロケーションに分散しています。柔軟でアクセスしやすいメーター情報へのニーズは、かつてないほど高まっています。

だからこそ、私たちはRTWネットワークディスプレイを開発しました。

RTWネットワークディスプレイは、TMxCore、TouchMonitor 5、およびTouchControl 5のメーター機能を物理的なディスプレイの枠を超えて拡張し、オペレーターが標準的なウェブブラウザを使用して、ネットワーク上のほぼどこからでもオーディオを監視できるようにします。

必要な場所に、必要な情報を

RTWネットワークディスプレイは、ブラウザ上で直接RTWデバイスのライブビューを提供します。ラウドネス、サラウンド相関、スペクトラム分析、システムステータスの監視など、必要な場所で常に情報を確認できます。

ネットワークディスプレイ自体によるレイテンシは約1ミリ秒で、これにネットワーク環境によるレイテンシが加わります。

専用ソフトウェアのインストールも、特別なハードウェアも必要ありません。サポートされているウェブブラウザを開いてデバイスに接続するだけです。

そのため、RTWネットワークディスプレイは以下の用途に最適です。

  • 放送コントロールルーム
  • マシンルーム
  • QC(品質管理)ワークステーション
  • エンジニアリングデスク
  • 技術監督
  • 制作オフィス
  • 施設内のリモート監視ポジション
  • 現代の放送施設のための設計

    今日の施設では多くの場合、それぞれ異なる責任を持つ複数のオペレーターが関わっています。

    エンジニアには詳細なラウドネスとトゥルーピークの測定を必要とする一方、オペレーターは伝送の確実性の確認するコンフィデンス・モニタリングに集中します。また別のユーザーは、部屋の反対側から見える大きなサラウンドメーターを求めているかもしれません。

    RTWネットワークディスプレイを使用すると、それぞれの用途に応じた情報を各ディスプレイに表示できます。

    ディスプレイはブラウザベースであるため、既存のPC、大型モニター、壁掛けディスプレイ、またはコンパクトなオペレーターワークステーションに簡単に利用できます。

    TMxCore向け仮想画面

    ファームウェアバージョン2.2では、RTWネットワークディスプレイの主要な新機能のひとつとして、TMxCore用「Virtual Screens(仮想画面)」が導入されています。

    TMxCoreは、最大3つの追加の仮想画面をサポートできるようになりました(ライセンスにより変動します)。

    各仮想画面は完全に独立しており、以下の設定を個別に構成できます。

  • 個別の画面解像度とアスペクト比
  • 独立したサイドバー構成
  • 画面あたり3つの専用ビュー
  • 直接アクセスするための独自のブラウザURL
  • そのため、単一のTMxCoreが異なるオペレーターにメーター情報の全く異なるレイアウトを同時に表示できます。

    例:

  • コントロールルーム - ラウドネスとトゥルーピーク
  • オーディオエンジニア - 相関、ポーラースコープ、イマーシブサウンドアナライザー
  • QCポジション - ラウドネス履歴、アラームステータス、ルーティング情報
  • エンジニアリングオフィス - ハードウェアステータスとシステム監視
  • 各ユーザーは、それぞれの用途に合わせて必要な情報だけを確認できます。

    ディスプレイへの直接アクセス

    RTWネットワークディスプレイ技術では、URLによる直接アクセスが可能です。WebApp上で操作することなく個々の画面やビューを独自のURLを使用して直接開くことができるようになりました。

    以下の操作が簡単に行えます。

  • ブラウザへのブックマーク登録
  • ディスプレイの自動起動
  • コントロールルームのワークステーションへのディスプレイの統合
  • ワンクリックでの専用モニタリングページの表示
  • リソースを効率的に活用

    RTWネットワークディスプレイは、大規模なインストール環境にも拡張できるように設計されています。

    各ブラウザインスタンスは、メーター情報を表示するローカルコンピュータ側の処理リソースを使用するため、デバイス側の負荷を軽減できます。 つまり、動作はブラウザを実行しているコンピュータに依存します。

    大規模な施設では、ネットワークディスプレイを複数のコンピュータに分散し、各ワークステーションで専用の監視ビューを表示する構成を推奨します。

    プリセットとの完全な統合

    RTWネットワークディスプレイは別のアプリケーションではありません。

    すべてのディスプレイは、TMxCore、TouchMonitor 5、およびTouchControl 5で使用される同じプリセットシステムの一部です。

    プリセットが呼び出されると、関連するレイアウト、ビュー、および仮想画面が即座に利用可能になり、施設全体で一貫した運用を実現します。

    バージョン2.2で刷新されたプリセットエディターにより、これらのディスプレイの構成がこれまで以上に迅速かつ直感的になりました。

    単なるリモート表示以上のもの

    RTWネットワークディスプレイは、単にディスプレイをミラーリングするツールではありません。

    施設全体の分散モニタリングを可能にし、オペレーターが必要とする場所に、必要な情報を届けます。

    マスターコントロールでのラウドネスの監視、制作におけるサラウンドの整合性の確認、エンジニアリング部門におけるシステム状態の監視、あるいはマシンルームでのコンフィデンスメーターの表示など、RTWネットワークディスプレイは必要な情報への即時アクセスを提供します。

    境界のないモニタリング

    放送ワークフローは、IPベースのインフラや分散型制作環境に向けて進化し続けています。

    RTWネットワークディスプレイは同じコンセプトに基づいて設計されており、専用のディスプレイハードウェアや複雑なソフトウェアを追加することなく、必要な場所に必要なメーター情報を届けます。

    バージョン2.2での仮想画面の導入により、RTWネットワークディスプレイはRTWエコシステムのさらに強力な一部となり、施設全体で柔軟なブラウザベースのメータリングを実現します。

    本記事はRTWから転載しています。