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ドイツ|2025年10月 — VILCOは、ドイツ・フランクフルト北部に位置するバート・フィルベルにある最新のコンベンションセンターです。2023年のオープン以来、この多目的空間は、ライブミュージックや演劇、クラシックコンサートから、講演会や会議に至るまで、あらゆる規模のイベントを開催する地域の文化拠点となっています。
最大1,000万人という広大な集客エリアを抱える同施設は、過密で多岐にわたるスケジュールに対応するため、最適な音響性能と、公演間の転換時間の短縮を実現することを目指していました。Renkus-Heinz「Cシリーズ」は、その卓越した音質が評価され、Amadeus Active Acousticsシステムとの理想的な組み合わせとして採用されました。この採用によりクラシックコンサートの音響要件と、イマーシブ体験の両立を実現しています。

VILCOの中心となるのが、最大1,200人を収容できる「Grosser Saal」です。この多目的スペースは、イベントの形式に応じて3つの小さなホールに分割可能で、可動式ステージ、分割・移動が可能な観客席、そしてオーケストラ・シェルを備えています。
システムインテグレーターであるAVEO社に課された課題は、複雑な手動調整や建築的改修を行うことなく、多様なジャンルに即座に適応し、一貫してコンサートホール級の音響クオリティを提供できる、クラシックコンサート用の可変音響システムを構築することでした。

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この課題を解決するため、ホールの天井と壁面全体に64台のRenkus-Heinz Cシリーズ ポイントソース・スピーカーと、8台のRenkus-Heinz CX112S サブウーハーが設置され、既存のAmadeus Active Acoustics技術を補完しています。

公演中、目立たないように配置された32本のマイクが、ステージからの直達音と客席からの拡散音を拾い、Amadeus Coreへ送信しています。各信号はコンサートのジャンルに応じた要件に基づいて正確に処理された後、パワーアンプで増幅され、Renkus-Heinz スピーカーから出力されます。Cシリーズのスピーカーは、音に色付けをすることなく、また人工的な音源のような印象を与えることなく音を再現します。
「その結果、非常に自然な音響体験が得られ、観客は音に完全に包み込まれているような感覚を味わえます」とAmadeus Acousticsの共同創業者であるThorsten Rohde氏は説明します。さらに、ステージからの信号は全体的な残響における初期反射音の割合を高めるためにも使用されています。「例えば合唱における空間認知、音の透明感、そして音声明瞭度にとって極めて重要な要素となります」

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この音響システムは、ホール全体を使用する3つの構成と、より小さなホール用の1つの構成に対応しており、それぞれに室内楽アンサンブルから合唱、宗教音楽に至るまでのプリセットが用意されています。さらにこのシステムには、Atmos、5.1ch、7.1.4chなどの3Dフォーマットに対応したイマーシブオーディオモジュールも含まれており、将来的な制作・演出にも万全の体制を整えています。

可変音響が機能するためには、スピーカーが音を原音に忠実に再現し、拡散音場の中に自然に溶け込む必要があります。Renkus-HeinzのCシリーズ・スピーカーは、コンパクトな筐体でありながら、広い指向性とスムーズな周波数特性を実現しています。
「ズールやアルプバッハのコンベンションセンターを含む、Amadeus AcousticsのいくつかのプロジェクトでRenkus-Heinz スピーカーを使用して成功を収めていたため、VILCOでも十分に機能することは分かっていました」と本プロジェクトのディストリビューターであるMediasPro Medientechni社のマネージング・ディレクター Michael Voessing氏は述べています。
「主張を抑えたデザインと自然なサウンドは、可変音響システムに最適です。空間意匠に自然と溶け込みながらも、求められるパフォーマンスを発揮してくれます」

ホールの現代的な建築意匠を損なうことなく空間の音響を補強するため、前方、側面、後方の壁面に合計42台のCX41スピーカーが設置されました。天井パネルの間には18台のCX81スピーカーが吊り下げ設置され、そのコンパクトなサイズにより、限られたスペースに収まりながらホール全体へ均一に音を拡散させています。さらに、8台のCX112S サブウーハーを天井へ分散配置することで、深みのある制御された低音と、均一な低域カバーエリアを実現しました。

小ホール構成で使用する場合は、4台のコンパクトなCX61スピーカーが後方壁面エリアをスムーズにカバーします。小ホール構成でもフルホールと同等の音の明瞭さとバランスが確保されます。これは、イベント間の迅速な転換を想定して設計された、同施設にとって不可欠な要件でした。

「多数の吊り下げスピーカーやマイクを配置することは、大きな挑戦でした」と、AV設備の施工管理者兼プロジェクトプランナーのBühnenplanung Walter Kottke Ingenieure社 Joachim Lindemann氏は振り返ります。
「音響パネルとキャットウォーク間のスペースは非常に限られていたため、ホールの多様な構成や用途に対応しつつ、必要な離隔距離を維持しながら、すべての機器を精密に設置する必要がありました」

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VILCOのGrosser Saalは、Amadeus Active AcousticsとRenkus-Heinz スピーカーを組み合わせることで、優れた柔軟性と音質を提供しています。Cシリーズは可変音響システムに不可欠な音響精度、カバーエリア、存在感を抑えたデザイン性を兼ね備え、建物の現代的な建築美を損なうことなく、観客全体を包み込む自然なリスニング体験を創出します。この強固な基盤を得たVILCOは、あらゆるフォーマットに極上のサウンドを提供し、広大な集客エリアを支える地域屈指の文化・イベント拠点として機能する体制が整っています。

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技術情報
8x CX112S
42x CX41
18x CX81
4x CX61


本記事はRenkus-Heinz Case Studiesから転載しています。

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