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2020/06/11

Lab.Gruppen IPD2400で定電圧(ハイ・インピーダンス)スピーカーを鳴らせます。

Keigo Tomita
メディア

お持ちの機材で今に合った使い方を模索してみます。

サブシステムで距離を稼ぐトランペットスピーカー

現在はイベント自粛が続く中で、PA会社の方からも厳しい状況が続いていると聞いております。しかしながら、音楽イベント以外でも距離を取りながらも野外での楽しみを心待ちにしている方も多いと思います。

音色は大切ですが音を遠くへ届けるスピーカーが求められるケースが今後増えてくるようでしたら、トランペットスピーカーから聞こえる音で日常の笑顔が見れるイベントの裏方としてIPD2400が活躍してくれることでしょう。

既にご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、Lab.Gruppen社のアンプは出力段にトランスを使用しないでハイインピーダンススピーカーを鳴らすことが出来る回路を採用しています。

これまでのラインナップとしては設備向けでは最大8チャンネル仕様のCxシリーズから小型アンプ(60W~240W)のCAシリーズまで豊富にラインナップをご用意しています。(LUCIAシリーズはハイインピーダンス専用モデルもあります。)

アンプ側にトランスを搭載しないことで、音質の劣化を最小限に抑える事が出来る回路はLab.Gruppen社が「Class TD」という回路を開発したことから始まります。

Class TDでは電源ユニットの出力電圧が、すべての周波数でオーディオ入力信号にトラッキングした、レール電圧を供給し、またVPL機能により最大値を任意に設定することができます。この事は2Ωのように非常に低い値の負荷インピーダンスでもアンプ保護回路を極力作動させることなくドライブすることができますし、数十Ωと高い負荷インピーダンスでは高電圧を出力することが可能となります。

更にLab.Gruppen社のアンプでは自動で負荷インピーダンスを検知してそれぞれのスピーカーに対して最適な周波数応答を約束してくれる信頼のあるラインナップを増やしてきました。

ローインピーダンスとハイインピーダンスを1台で同時に鳴らす設定につきましては別の記事でご紹介します。

IPD2400はこれまでツアーリング向けとしてローインピーダンス仕様のスピーカーとの組合せで販売をしてきましたが、この度、ハイインピーダンス仕様としてのプリセットができました。このプリセットをリコールで手軽にハイインピーダンススピーカーでも使用できるようになりました。

IPD1200では残念ながら出力レベルの関係でローインピーダンスのみ対応しています)*後半に少し補足いたします。

プリセットを呼び出してすぐに利用出来ます

ハイインピーダンス向けに出力する設定です。次のプリセットを読み込むと、リミッターとHPF(ハイパスフィルター)が設定されます。

IPD2400 Generic Speaker Presets
08_70V LINE.icpreset



リコールはPC/Mac上に保存されているIPD2400 Generic Speaker Presetsからロード出来ます。

ファイルロケーション:
C:\Users\Username\Documents\IntelliDrive Controller\Generic Speaker Presets\IPD2400 Generic Speaker Presets

*プリセットが上記ロケーションに無い場合にはこちらからダウンロードしてください。

先ほどご紹介したCxシリーズやCAシリーズはDSPが搭載されていないモデルとなります。野外でのイベントではEQなどの調整が必要になることも少なくありません。ここでIPD2400の出番です。

IntelliDrive ControllerはiPadでEQポイントを変えることが出来るのも屋外での強力なサポートになりますね。




リミッター設定に関する補足



IPD2400は最大出力1200W(1ch毎)
・最大電圧は√(1200wx8Ω)=98.0V(70Vrms)

IPD1200は最大出力600W(1ch毎)
・最大電圧は√(600wx8Ω)=69.2V(50Vrms)

このことからIPD1200では充分な出力電圧が得られないことがお分かり頂けるかと思います。

例えがトランペットスピーカーではなく申し訳ございませんが、TANNY/CMSシリーズ(30Wrms)を70Vラインでドライブする場合、アンプ出力は90Wrms(30Wx3台)ですので、1200Wの能力に対しては10倍以上の余裕でドライブできます。

その時、1台当たりのスピーカーインピーダンスは163Ωなので、3パラすると合成インピーダンスは約50Ωとなります。

IPD2400のLimiterで負荷インピーダンスを50ΩとタイプするとPeak Voltageやアンプ出力Wattが確認出来ますので、とても参考になるかと思います。

ハイインピーダンス接続の場合には負荷インピーダンスを低くしないように接続をしましょう。負荷インピーダンスを大きくとると、数Ωの配線抵抗も無視できるためです。